医療あれこれ

スマホを使った育児は問題?


 アップルは9月になって新製品となるiPhone Xを発表し話題になっています。スマホ(スマートフォン)は多くの人が利用し、日常生活に必要不可欠なものとなってきました。しかし以前からこの項でもご紹介しているように(2016.3017ブルーライトの体への影響2015.11.29「ゲームてんかん」が増えている2014.12.10スマホ画面で頭痛がおこる、など)、さまざまな身体への影響などもあり、スマホは適切に使用されるべきと考えられます。

 最近、ニュースで(YOMIURI ONLINE, YomiDr.; 2017.9.13)「スマホ育児」問題点は?という内容が紹介されました。それによると、赤ちゃんがスマホで遊んでいたけど大丈夫?という質問に「赤ちゃんの健やかな成長を妨げる恐れがある」という回答がありました。どんな問題があるかというと、「乳幼児は、身の回りの実際の物を見たり触ったりしながら覚えていきますが、スマホを長時間使っていると、そうした物の認知が遅れる可能性があります」というのです。それはスマホなどの画面だけでは乳幼児の頭に入りにくく、物や感覚を覚えて成長していくためには、見る、触ると同時に、親から適したタイミングで「これは水だよ」「冷たいね」などと声がけされることが大切、だそうです。親の愛情がこもった声がけが親子関係を成長させ、子供が困難に立ち向かっていく基礎を作っていくのです。もちろんスマホ画面の光線は目にも少なからず悪影響を及ぼす可能性があります。子供がスマホを見るときは親と一緒に15分を上限にするべきと訴えられています。

 スマホを使用している大人自身の問題点はいうまでもなく、子供が将来りっぱな人間に成長していくために考えなおす必要があるのではないでしょうか。